ある日、農家の方に会えるチャンスが巡って来ました。全国の農産加工品など地域商品の商品評価やアドバイスを行うアドバイザーとともに能美市の農産物を視察するまたとないチャンス。国造柚子生産組合の組合長でご自身も200本超のゆずの木を育てる塚田良三さんが「ゆず団地」で待っていてくれました。小麦色に日焼けして細身の塚田さんがゆず畑のゆずの木を次々とくぐり、ときにはまるで江戸時代の加賀藩の火消しだった加賀鳶のごとくスルスルとハシゴを登り、「ゆず団地」の全貌を語ってくださいます。背筋もピンとした俊敏な動きをする塚田さんは80歳というから驚きです。
お話を伺うと国造地区では昔から農家の庭先にはゆずの木を植えるのが常識だったそうです。今でもゆずが色づく10月末には黄色いゆずが実っている光景を目にするのはそのためで、30年ほど前にこの地区に果樹を植えようという話が持ち上がった時もゆずの木でいこうと皆さんの意見が一致したと初代組合長から聞いているそうです。いざゆず栽培をはじめたそうなのですが。。。ここからが大変だったようです・・・。
能美市国造地区ゆたかなくらし協議会
コーディネーター 森 進太郎
(さんのきファクトリー・代表)