農薬を使わない栽培を続けてきた国造ゆずの畑。だからこそできることの一つとして、ゆず畑にみつばちを放して受粉促進を兼ねてはちみつの試験採取の試みをご紹介しました。その結果が届きました。ゆずの花から集めたはちみつはこの年、なんと50kg!試験的にとった割には予想以上の収量だそうです。あの小さな体で集めてどうして50kgも集められるのだろうと感動してしまいました。みつばちのおかげで畑には一面の黄色いゆずが実り、いよいよ収穫の季節となりました。養蜂家が届けてくれたはちみつを手に収穫間近のゆず畑に立つと自然の力と恵みを感じ、なんだか不思議な気分になります。これ、是非皆さんにも体験してもらいたい、今までに感じたことのない気分です。思わず実ったゆずを背景にみつばちの巣箱を記念撮影しちゃいました。
収穫期の「ゆず団地」にはこれまで見られなかった光景になります。植木屋さんが使うような大きなハシゴがあちこちに立つのです。そのハシゴの高さは身長の2倍くらいの高さ。まるで金沢の観光地・兼六園で冬に雪から枝を守るために行う「雪つり」で使うような巨大なハシゴです。本来であれば収穫しやすいように木を低く保つように剪定したり、枝を引っ張って横に枝を伸ばしたりするそうですが、「ゆず団地」ではゆず栽培を始めて数年間は手がまわらなくて結果的に私たちが想像するいわゆるTHE「木」の形に育ってしまい、大きなハシゴが必要となったというわけ。でもわたしはその光景をみての率直な感想は、光を求めて伸びた枝になる国造ゆずはどこか生命力を感じるし、スーパーマーケットで見る一般的なゆずよりどこか黄色が濃い気がします。さあ、いよいよ収穫はじまります。
能美市国造地区ゆたかなくらし協議会
コーディネーター 森 進太郎
(さんのきファクトリー・代表)